目指せ!ピラティスでINNER BEAUTY LIFE
Over 40から始めた筋トレとナチュラルな日々と語学の事。
インテリア

私たちが辿り着いたのは海の近くのナチュラルハウスでした。

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一昨年、化学物質過敏症の相方と一緒に海が近い湘南に引っ越しをしました。
相方が住み良い住環境に辿り着くまで、色々と紆余曲折がありました。今回はその経験から学んだ、サステナブルでより良い住居について思う事を書きたいと思います。
これから引っ越しを検討する、リフォームする、新居を立てる予定がある方の参考になればいいなと思います。

引っ越し先を探していた当初、新居は湘南とは程遠い、自分の会社の近くの街で探していました。しかし内見を重ねていくと、ケミカルアレルギーのある相方が住める物件が限られているという事実にぶち当たりました。「ここが良ければ決めたいな」と思って内見に行った物件は、壁紙や天井材、床材等、内装材の随所を貼り直したピカピカのリフォーム直後でした。普通ならばこれは嬉しい事なのですが…それを知らず、玄関のドアを開けたら相方はとっさに家から逃げ出し、なんとか中に入っても体が震える程の化学物質の充満だった様で、とても住める物件ではありませんでした。私においては全く問題なしだったのですが。

相方を考えると、新築なんてとても住めない…。新築でなくても賃貸は何も言わなければリフォームされてしまい、内見で良くていざ引っ越ししても、結局は同様の状況に陥るかも知れない。

この経験があってからもう心機一転し、場所を変えて引っ越し先を探し出しました。そして私たちが最終的にたどり着いたのは湘南にあった自然素材で出来た家。内装が「無垢の木と漆喰の壁」で構成されたテラスハウスに出会う事が出来ました。この家では相方の化学物質過敏症の症状はついに起きませんでした。

この経験を経て、私は改めて家の素材について考える様になりました。
私たちが今住んでいる家の壁にも使われている漆喰とは、日本では1000年以上も前から家の壁に使われてきている、長い実績のある塗り壁材です。原材料は石灰石。これに水を加えて焼き消灰石(水酸化カルシウム)にし、更に藁やスサを混ぜ、海藻から取れる糊を用いて使用する天然素材です。

漆喰の機能は様々に優れており、微細な多孔質による調湿機能や強アルカリ成分による抗菌、防カビ、消臭効果、優れた耐火性等が挙げられます。

考えてみれば日本の部屋、特に賃貸等はほぼビニルクロスの壁紙です。様々な機能付加がされた壁紙のハイスペック商品もありますが、賃貸はコスト面からも安価な普通の壁紙でしょう。天然素材が持つ機能が無いばかりか、裏面は全面接着剤の素材構成です。

以前旅行したメキシコの家やホテルでは、壁やフロアは天然の漆喰や石が普通に使われていました。

↑オアハカで宿泊したホテル♪

日本だってかつては土壁が主流だったはず。
ちゃんと天然の素材で構成し、家自体が吸放湿を繰り返し、呼吸をしていたはずなのです。

かく言う私も、引っ越しの際の相方のケミカルアレルギー諸問題にぶち当たるまで、自分ごととして家の素材について真剣に考えることはありませんでした。でも、ケミカルアレルギーは誰にでも起こる可能性のある問題です。そして家とは、休息を取り生活を営む、人が無防備で長く過ごす場所。そして老いも若きもが共に生きる場所。様々な身体レベルの人が健康に過ごす為にも、住環境の素材は特に安全なものを選ぶべきだと今回切に感じたのでした。


無垢の木は家の中にフレッシュな木の芳香と温かみや、共に生きる安心感を与えてくれる。丁寧に扱う必要がある分、丁寧に生きようと思わせてくれる。

 

一つ悔やまれるのは、近年両親が建てた彼らの新居。特に天然素材へのこだわりを持たずに建てた為、また新居である為に、相方が実家を訪れると顕著にアレルギー反応が出ます。そんな場所に四六時中、病気を持つ親が過ごしている事を考えると…。もっと早く私にこの家の素材の意識があれば、是が非でも天然素材の家造りを勧めたはずでした。

そんな訳で、これから住居について考える機会のある方にはこの話が、是非何かのご参考になれば幸いです。

読んで頂きありがとうございました♪