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語学

2021年BRIT Awards注目アーティストRINA SAWAYAMAから学ぶ / 英語力を楽しんで鍛えよう②

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こんにちは。きーです。
前回Grammy AwardsとBRIT Awardsから英語を学ぶ記事を書きましたが、今回は2021年のイギリスの音楽の祭典、BRIT Awardsで注目のRINA SAWAYAMAGRIFFというNewアーティストを知り、そして英語も一緒に学んでしまおうというお話です♪

音楽の祭典Grammy AwardsとBRIT Awardsから学ぶ / 英語力を楽しんで鍛えよう①こんにちは、きーです! 今年からオンラインで英語を学べるレアジョブ英会話で英語を学び直している今日この頃ですが、英語力向上の為には、英...

今年のBRIT Awardsは大注目のRINA SAWAYAMAが初ノミネート!

前回記事の最後辺りでも触れた新潟生まれ、イギリス育ちの女性アーティスト、RINA SAWAYAMAさんについてもう少し書きたいと思います。

RINA SAWAYAMAとは?

 

1990年に新潟で生まれ、その後東京に移り、4歳の時に父親の転勤でロンドンに移住。ロンドンの生活の方が自分のフィットしていたので、その後も母親と一緒に現地に残る。ノース・ロンドンの日本人学校に通った後、ケンブリッヂ大学で政治学を学ぶ。学生時代から音楽を作り始め、大学卒業後はアーティストとして本格的に活動開始。作詞、作曲、プロデュース、ミュージックビデオの監督まで全て自分で手掛ける。wikipediaより引用

稀に見る歌唱力、表現力を持ったシンガーソングライターでありファッションモデルでもある、そんな彼女が今年初めてイギリスの音楽の祭典BRIT Awardsで「Rising Star」の3人の候補の一人として初ノミネートされました!!

実はこの映えある初ノミネートの背景には、彼女の大きな挑戦がありました。

英国レコード産業協会のルールに対する彼女の挑戦

イギリスには「Mercury Prize」という英国とアイルランドで毎年最も優れたアルバムに対して贈られる音楽に関する賞があります。しかし、RINAさんはイギリス国籍では無かった為に彼女のFirst Albumがこの賞のノミネートに選出される権利がありませんでした。(Rinaさんは日本国籍を選んでいました。そして日本は二重の国籍所持が許されていません)

こちらはViceが「‘It’s Othering’ – British-Japanese Artist Rina Sawayama Can’t Enter British Awards」というタイトルで、The Guardianも「British-Japanese pop star Rina Sawayama ‘ineligible’ for Mercury prize」というタイトルでこの問題を、記事として取り上げています。
ineligible → 不適格 という意味です。

彼女はこの「イギリスまたはアイルランド国籍が無いとノミネートされる資格が無い」という英国レコード産業協会のルールに意義を申し立てたそうです。

そして、これにより結果、英国レコード産業協会はこのルールを変え、賞の資格を「英国生まれ」「英国パスポートを持つ者(国籍保持者)」に加え「英国に5年以上在住する永住権保持者」という条件が加えられたとの事!

今回のこのBRIT Awardsでもこの条件が適応され、晴れての初ノミネートとなったのでした!!

BBCでRINA SAWAYAMAがニュースに!

BBCニュースでもこの事はニュースとして放映され、彼女もBBCに登場しインタビューに答えています。

インタビューの中では、彼女はルール改定が叶った喜びを伝えるのはもちろんですが、「意義を申し立てた事で、music industry のblack listに載るのでは無いか」という恐れも持っていた事を語っています。

従来の常識に意義を唱え、ついにはルールを変えてしまった本当にすごい女性です。

彼女の歌う曲には強いメッセージが込められている

彼女自身が制作した楽曲達には、彼女の思想がしっかり反映されています。例えばこの「STFU!」というメタルな曲。

STFU → Shut The Fuck Up、黙れをもっと強く口汚く言った様な感じ。
この曲はmicroaggressionに対しての怒りを解き放つことをテーマに書かれました。
※microaggression(マイクロアグレッション)→何気ない日常の中で行われる言動に現れる偏見や差別に基づく見下しや侮辱、否定的な態度の事。

そして「日本人女性は怒らない」というステレオタイプを覆したくて書いた曲でもあるそう。このMVの中で出てくる男性との会話は「実際に彼女が言われた事」らしいです。

前回記事内のGrammy Awardsでは「黒人差別」を訴える楽曲やスピーチを取り上げました。近年この差別に抗う動きは強さを増しています。しかし同Awardsでアジア人差別に対する楽曲やメッセージが発信される事は、今まで見た事が無いです。

彼女の楽曲がこれからも国際的に支持され、近い内にGrammy Awardsのステージに立ち、彼女のメッセージが広く認知される事を心から期待しています。

そして↑こちらの動画では、彼女がどうやってこのSTFU!を作ったのか?がドキュメンタリー形式で描かれています。この動画は英語そして日本語字幕も選べるので、どちらも見ると英語表現の勉強になりそうです!

この動画内で、彼女は音楽のキャリアについて「言っていいのかどうか分からないけど、実はあるレーベルとかなり話が進んで契約が決まりかけてて、契約金も高額になる中、このSTFUを聞いたレーベルの人がこの曲が好きじゃなくて、契約を断られたの!」というエピソードを話していました。

あれは落ち込んだ!というところを「That is the tea of the day !」と表現していました。画面には”Not Coffee”なんて文字が。落ち込む=the tea of the dayになるの??英語の検索したけど、ズバリ欲しい答えは見つからず。これはやはり紅茶の国、イギリス特有の言い回しなのかな。
4/23追記:オンラインで英語の先生に聞いた所、やはりイギリスのidiomだそう。イギリスではリラックスしたい時に紅茶を飲む習慣から、その日の一番悲しい事を癒す為に飲む紅茶、的な意味から「That is the tea of the day」=あれはあの日の紅茶を飲むべき出来事だった(あれは落ち込んだ)となるですって。なるほど〜でした。

でも、彼女はだからって自分を曲げなかった。
その結果、この曲を凄く気に入ってくれたDirty Hitとの契約が決まったのだそう。
いや〜、強い!かっこいいです!!

彼女の曲はキレある強いメッセージが感じられるものが多いです。例えばこの「XS」。
服のサイズなのかと思ったら、XS→excess(過多、過剰)という言葉を意味している様です。

この曲は「沈没する世界での資本主義をあざ笑う曲」なのだそう。彼女自身による曲の説明はRINA SAWAYAMAのOFFICIAL PAGEに詳しくあります(日本語です)。
そしてインパクトあるMVはこちら!

また最近、「Chosen Family」という彼女のとても美しい曲が、エルトン・ジョンとコラボされyoutubeに映像がUPされました。人種差別を経験したケンブリッジ大学時代に彼女が出会ったLGBTQのコミュニティ。そこで出会った友人達に送った曲なんだそうです。遺伝子や苗字を共有していなくとも、家族になれる。聴いていてとても心に響く曲だと感じます。

STFUからXS、そしてこのChosen Familyに出てくるRinaさんはどれも違ったRinaさんに見えます。本当にクリエイティブな表現者で、知れば知る程、彼女の多才さに心が掴まれます。日本で、こんなアーティストは見た事が私は無い。新しい才能に目を見張らずにはいられない今日この頃です。


4/23追記:Rinaさんがアメリカの公共ラジオ放送 NPR(National Public Radio)の企画「Tiny Desk(Home)Concerts」に登場しました!3曲構成のとっても良いShowだったので、是非♪他にもレディーガガのリミックスアルバムでもコラボする様な話がある様な?!今後のアメリカ進出が楽しみです!!

Rinaさんの事を知りたくて英語のインタビュー動画等を見て知らない英単語等を調べて、結果しっかり英語の勉強になっちゃってます。「知りたい」モチベーションって、英語を頑張る意欲になるなと改めて思いました!

今年のBRIT Awardsのもう一人の個人的注目アーティスト「Griff」について

また今回、RinaさんがノミネートされたBRIT Awardsの「Rising Star Prize」のWinnerはGriffというアーティストに決まりました。このアーティストを初めて見た時、その親しみやすい外見に驚きました。ジャマイカ人の父と中国人の母を持つアーティストだそうです。↓曲を聴きましたがとても良いです。彼女のファンにもなっちゃいました!

彼女は今年BRIT Awardsのステージでパフォーマンスをするそうですよ♪
そんな話からスタートする、Griffもスピーカーとして登場しているBRIT Awardsの全ノミネートアーティストの紹介動画はこちら↓


何を話しているのか、Youtubeの設定から付加出来る英語字幕等も使いながら、語彙を調べつつ見ると、理解も深まりより楽しめると思います。

なんだか、BRIT Awardsの方がGrammy Awardsより多様性を受け入れる度量が大きい様に感じるのは私だけでしょうか。人種の壁を超えて色んなアーティストの才能を知る事が出来るのは、嬉しい限りです!

まとめ

英語を楽しんで鍛える方法として、今年のBRIT Awardsで個人的に注目のアーティスト2名を英語で深掘りしていくアイデアについて書かせて頂きました。今後の2人の展開を見るのが楽しみな今日この頃です♪

今はYOUTUBEやNETFLIX等、ネットにアクセスすれば簡単に活きた英語に触れる事が出来る恵まれた時代になりましたよね。これらメディアを活用し、英語を聞く・読む学習は、時間が許す限りどれだけでも出来てしまう様に思います。

日本で中々やりにくいのは「話す」学習だと思います。読めて書けても、話せない。日本で生きているとこの状況が起こりがちだと思います。
ここはもう実際に英語を「話す」時間を持ち、日々、自分の口から英語を出す事を習慣化することが有効だと思います。

私はオンライン英会話を活用し、この「話す」訓練を日々取り入れています。
英語学習についてこんな記事も書いていますので、良ければ読んでみて下さい。

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では今日はこの辺で♪